思えば、妊娠した時は、
とにかく安産で短時間で産みたいとか
(無痛分娩で産めるところはないか、かなり調べましたね~)、
賢い子を産みたいとか(胎教もちょっと意識したりですね(笑))、
色んな希望や野望を抱いていたのですが、
臨月に、妊娠高血圧症候群になってしまい、
まさかの大学病院への搬送。
希望していた、綺麗な病室や
美味しい食事などで人気の個人産院で、
自然分娩(和通分娩)で産むことはかなわなくなりました。
この時の思いはただ一つ、
無事に健康に産まれてくれるのならば、
出産方法などは何でもいい!
とにかく、お腹の子を守って欲しい、その気持ちだけでした。
元々、私は話し好きなタイプですので、
ナースの方と談笑しながら産科病棟へ到着。
そして、医師の診察を受けたのですが、
この大学病院の先生方が、みなさん、本当に
優しくて人間味のある方が多かったので
気持ちが和らぎました。
私を診察して下さった先生の一言、
まだ覚えているのですが、私が測った血圧を見て、
「あ、思ったほどではないかな^^。
重度の中毒症の患者さんが来るとのことで、
200くらいいくかと思っていたけど、
150や160くらいか」
とのこと…。
う~ん、サスガ、
リスクを抱えた妊婦さんばかりを診られているであろう大学病院、
私くらいのケースは、超ハイリスクでもないのか?!、
なんと、翌日くらいには、売店などへは歩いて行く許可も出たのです。
車いすで迎えられた時とは、明らかに、
先生方やナースの方々の緊張感が違っていましたので、
私自身も、ちょっとだけホッとした覚えがあります。
そして、NSTテストで、胎児心音を聞いたり、
エコーなどで確認して頂いたところ、
やはり、胎児の発育が、遅延傾向である、
子宮内胎児発育遅延(IUGR=intrauterine growth retardation)と判明。
37週で、正期産に入ったばかりだったのですが、
赤ちゃんの推定体重が、2000g前後でした。
「確かにちょっと小さめだねぇ~」と、頷く先生。
でも、そんなに大慌てでもなく、
余裕を感じさせる先生の態度に、
私自身も気持ちが落ち着いて、
考えられる理由などを、色々と尋ねた覚えがあります。
どうして、こんなことになったのだろうと不安で、
随分、自分を責めていましたから。
やはり、母体の血圧が高いと、
子宮への血流が悪くなり、
胎盤機能不全となり、
胎児に栄養が行かなくなるケースが考えられました。
エコーやNSTテストの所見では、
赤ちゃんは元気で、そこまでの緊急性は見られないけれど、
血圧が高いということは、
母体の血管や内臓にも負担がかかっていること、
また、私の子宮内の環境も、赤ちゃんにとって
あまり好ましくないだろうということ、
そして、正期産に入り、赤ちゃんの推定体重も2000g程度あるということで、
早めに計画分娩で赤ちゃんをお腹の外に出してあげ、
より良い環境で大きく育てて上げましょう、ということになりました。
また、赤ちゃんを子宮の外に出してあげれば、
私の高血圧も、正常に戻るでしょう、とのことでした。
私自身も、取り返しのつかないことになるよりも、
最も赤ちゃんにとって安全で負担の少ない方法で、
一刻も早く出産したいという気持ちになっていました。
そこで、出産の方法ですが、
医師の方は、
「自然分娩か帝王切開か、
どちらも考えられる選択だと思います」、
と、私の目を見て、ゆっくりと言って下さいました。
「今回の場合、どちらの産み方もアリだと思うし、
どちらの出産方法をとってもリスクはあると思うけれど、
いずれの方法で産むにしても、全力でサポートします」
とおっしゃって下さったのです。
そして、私は、帝王切開を選びました。
お腹の中で、あまり大きくなっていない赤ちゃん。
もしかして、居心地が悪いのならば、陣痛を待たずに
早く産んであげた方が良いのではないだろうか…。
私の子宮口はまだ固く、
初産で自然分娩だと出産が長引くのではないか。
小さな赤ちゃんは、陣痛に耐えられるだろうか。
万一、出産時にへその緒が絡まるとか、
そんな予測がつかない事故が起こったとしたら…
何がしか予測がつかないことが起こり、
緊急帝王切開になるよりは、
妊婦である私も、医師の方々も、
予め余裕を持った計画帝王切開の方がいいのではないだろうか、
そう考えて、もう、これ以上の後悔はしたくないと思っていた私の心は
すっぱりと決まりました。
出産方法などは、ある意味、どうでもよい。
元気な赤ちゃんに会えるという「結果」が大事。
赤ちゃんさえ、あまり苦しまずに
健康に産まれてきてくれれば…。
そうして、無事に生まれてきてくれたら、
そのあとは、精一杯のケアと愛情で、大事に大きく育てよう、
そう思いました。
「帝王切開でお願いします」
医師の方にそう伝えますと、
担当医は、しっかりと頷かれて、
「良い選択だと思います」と言って下さり、
手術日が、確か、3日後に決まりました。
血圧高めの私の食事は、減塩食で、
正直、美味しくありませんでしたが、
間食は許されていましたので(笑)、
体に良さそうなヨーグルトや果物などを食べて
リラックスして、手術に備えました。

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