めでたく、絶飲食がとかれ、
普通の食事を食べられるようになったとはいえ、
私には、赤ちゃんのお世話を母子同室でする自信は、
体力的にも、そして、気持ちのゆとりとしても、
まだあまりありませんでした。
やはり、一人目の子、初めての育児でしたので、
万事に自信がなかったことと、
息子は小さめで生まれて、
新生児集中治療室(NICU)で
手厚くお世話して貰っていましたので、
もう少ししっかりとなるまでは、
専門の先生方に見守って貰っていた方が
安心なような気がしていたのです。
ちょうど、NICUにも定員の余裕がある時で、
私自身、リスク出産で、術前は血圧なども高かったことから、
先生方も、術後の母体の回復を大事に思って下さって、
しばらくは、NICUに、母乳だけ届けに行き
抱っこしたり、哺乳瓶で母乳やミルクを上げたりの
短時間の面会だけにとどめていました。
そうです、赤ちゃん。
産まれて半日だけ、NICU(Neonatal Intensive Care Unit)内の
保育器で様子を見て頂いていたのですが、
幸い、息子は小さいだけで、異常は特にはありませんでしたので、
術後の痛みが和らぎ、歩けるようになってからは、
私自身で、母乳を届けに、NICUに面会に通うようにしたのです。
最初は、搾乳して哺乳瓶で初乳を飲ませ、
その後、恐る恐る、おっぱいから
直接飲ませてみたのですが、
ぱくっと条件反射的に、お乳を吸って、
上手に飲んでくれた時は、本当に感動しました。
ん~、さすが男の子だ(笑)。
この子は、産まれてすぐに産声を上げてくれたし、
おっぱいも、一度で口に含んで飲んでくれて、
きっと生命力のある子なんだ!
大丈夫、小さく産まれはしたけれど、
きっとしっかりと育ってくれる、
そう自分に言い聞かせましたし、
こうやって、皆に守られて産まれてきてくれた命を
大切に育みたいと、心から思いました。
そのためにも、まずは、私に出来ることは、
しっかりと母体を回復させることと、
栄養や休養を取って、良いおっぱいを
赤ちゃんに届けることだと、
私の次なる目標は、そこに移りました。
分娩後、一週間くらいの間出ると言われる、
黄色味がかった母乳、通称、初乳は、
例え少量でも、赤ちゃんに飲ませてあげると良いと言われていますよね。
初乳には、通常の母乳よりも
タンパク質(ラクトフェリン)やカルシウム、
βカロチンなどの栄養素、また、
赤ちゃんをウイルスやアレルギー症状から守る
免疫抗体も豊富に含まれているそうです。
この初乳を、出来る限り赤ちゃんに飲ませた方が良いので、
妊娠中からおっぱいのケアを心がけ、
分娩後は、スムーズに初乳を飲ませてあげられたら理想的だとも
母親教室などで習っていました。
それで、しばらくは、NICUに通いながら、
たとえほんのわずかしか搾乳できなかった時でもおっぱいを上げ、
その後は、術後1週間経った頃に、退院に向けての練習として
沐浴や爪を切ったりするお世話を習い、
時々、部屋にも赤ちゃんを連れてきて貰えるようになりました。
この時、私は大部屋にいたのですが、
同室だった方の中に、
私と同じ個人産院にかかっていらっしゃった妊婦さんがいらっしゃいました。
その方は、前置胎盤で、妊娠中期に大学病院に転院されて以来、
ずっとその大部屋に入院されていたのですが、
以前かかられていた個人産院の先生のことを、
あまりよく言われていませんでした(笑)。
とっても評判の良い産院、先生だったんですけどね、
私達のようにリスクを抱えてしまった妊婦には
あまり親身でなかったり、その他にも、
ちょっと裏表のある先生のような評判もあるとか、
そんな話をしていた覚えもあります(笑)。
産院って、相性などもありますし、
お産は、本当に十人十色、
病院だって、自分自身がかかってみないと分からないこともありますね。
それに比べて、私が搬送された大学病院では、
本当に親身で、プロフェッショナルな医療や看護を受けられて、
随分と、傷ついていた心が救われ、感謝しています。
NICUの受け入れに余裕もあったことから、
私たち親子は、2週間ほど大学病院に入院させて貰って、
その後、母子一緒に退院できました。

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