子宮内胎児発育遅延(IUGR)で帝王切開

妊娠37週大学病院に転院し、
迎えた帝王切開の手術当日。

午前中の手術でしたので、
朝の8時くらいには、手術の準備に看護師さん方が来られました。
もうここまでくると、まな板の上の鯉です…。

先生方が信頼できる方々でしたので、
私の気持ちは落ち着いていました。

麻酔の担当の方は、これまたとても優しい男性の医師で、
前の晩も手術当日も何回か病室に足を運んで下さって
麻酔の説明を詳しくして下さいましたので、
とても心強く嬉しかったですし、
手術に対する恐怖がかなり和らいだ覚えがあります。

その麻酔ですが、

「通常よく使われる腰椎麻酔
硬膜外麻酔を併用することにより、
術後の痛みをかなり和らげることが出来ると思います」、とのこと。

硬膜外麻酔は、脊椎(背骨)の中にある脊髄の側まで針を刺して、
その中にカテーテルを通し、麻酔薬を持続的に注入することによって、
カテーテルを抜くまで麻酔の効き目が続くので、腰椎麻酔が切れて、
すぐに激痛に襲われることはないでしょう、とのことでした。

また、太い麻酔薬を打つ前に、
痛み止めの注射を背中にいくつか打つので、
麻酔自体も、そんなには痛くはないと思います、
と言って下さいましたので、随分恐怖心が和らぎました。

そして、当日の朝、手術室に運ばれたのですが、
手術室では、担当の若くて美人な看護婦さんが、
私の好みの曲をかけて下さり、
手術の状況の説明を、ハキハキと明るい声で、
常に側でして下さって、これも心強かったです。

硬膜外麻酔は、麻酔の針を刺しやすいよう、
裸の背中を麻酔医の方へ向けて、
膝を抱え込んで、顔はお臍の方へ向けるという、
海老のように丸まったポーズを取るのですが、
この時、後ろで何をされているのか分からなければ、
不安感が増すと思うのです。

しかし、担当の看護婦さんが、

「今から消毒をしますので、少し冷たいですよ~」とか、
「痛み止めの注射をしますので、ちょっとだけ頑張って下さいね~」ですとか、
「麻酔の針を刺しますので、痛かったら手を挙げて教えて下さいね」

と、私の体に手を添えて、声をかけて下さるので、
本当に落ち着いていることが出来ました^^

こういった手術の準備で、20~30分程度かかったと思います。
そして、麻酔が効いてきたのを確認された後は、いざ手術。

下半身の方は、布でカーテンのように仕切られていて、
先生方の手元は見えなかったのですが、
なにやら、準備をされていたようでした。

もうですね、その頃は、私の下半身、
ガンガンに麻酔、効いていたみたいなんです。

音楽を聴いたり、緊張を紛らわせるため、
優しい看護婦さんと談笑しながら、
「いつ、切り始めるのですか?」と尋ねたのを覚えています。

そうしたら看護婦さん、にっこり笑われて、

「もう切っていますよ。赤ちゃん、そろそろ出てきますよ」とのことで…

ビックリしました。
メスがお腹に触れている感触すらなかったのです。

かなり強い麻酔が使われたのか、
私自身、麻酔が効きやすい体質なのかもしれません。
お酒なども弱いのですが、薬が回りやすいのかな?!

そして、5分経ったか、10分経ったか、
とにかく、切り始めてちょっとの間で、
「赤ちゃんを取り出しますね」という
医師の言葉を聞き、「え?もう?」と思っている間に、
突然、

「オギャー」という、とっても元気の良い声が聞こえたんです!

帝王切開は、本当に、あっという間に赤ちゃん誕生になるんですね。
全く予想していませんでしたので、不意を突かれたのですが、
私は、安堵して、思わず泣き出してしまいました^^;

というか、突然、涙が頬を伝ってくるのを止めることが出来ず、
看護婦さんが、優しくガーゼでふき取って下さったのを覚えています。

私は、照れ臭くて、

「赤ちゃん、大丈夫だろうかとずっと心配だったので、
本当に、心配だったので…スミマセン」とかなんとか、
ちょっとの間、しゃくりあげていたような覚えがあります(笑)。

赤ちゃんは、すぐに別室に連れて行かれ、
綺麗に羊水などを拭き取って貰って、
「元気な男の子ですよ~」と、
再び、私の顔の側にちょっとだけ連れて来てくれ、
晴れて母子対面となりました。

看護婦さんが、私の気分を盛り上げるように、
「可愛い~!!」と言って下さったんですが、
私も横目で赤ちゃんを見やって、
「あ、鼻筋が通っていて、口元が可愛い♪」なんて、
短い時間に冷静に観察していた覚えもあります(笑)

そのくらい、手術中は、リラックス出来ていて、
気分も悪くありませんでした。

赤ちゃんの体重は2200gくらい。
標準よりはかなり小さかったのですが、
元気な声で泣いてくれ、健やかに産まれてきてくれました。

子宮内胎児発育遅延(IUGR=intrauterine growth retardation)と診断されて
心配と不安の連続でしたが、無事に産声を上げてくれて、
神様と子供に、心から感謝しました。

エコーでの推定体重よりも、それでも大きかったのですが、
我が子、結構、小顔でして、
頭など、今でも形よく小さい(笑)。

外見、体格は、完璧に夫に似ていて
身長も、中肉中背と言うか小柄。遺伝かな。
小顔で頭回り小さ目だったので、
エコーでの推定体重も小さめに出ていたのかなと
生まれてきて思ったのですが、
いずれにしても、エコー推定体重では
2000グラムを切っていましたので、
超えて出て来てくれて安堵しました。

赤ちゃんを産んだ(産ませて貰った)後は、
胎盤を取り出して、子宮の中を綺麗にされていたようですが、
これは、ちょっとだけお腹の中をぐいぐいと引っ張られているような
気持ちの悪い感触がありました。
しかし、痛みは全くありませんでした。
かなり麻酔が効いていたようです。

そうして、手術が終わり、大部屋ではなく、
ナースセンター近くの個室に戻りました。

手術の合計時間は、1時間もかかっていなかったと思います。
赤ちゃん誕生までよりも、
赤ちゃんを取り出した後に、
お腹の中を綺麗にしたり、縫合したりするのに
時間がかかっていたようでした。

後で聞いたのですが、若干、癒着があったとのこと。
「感染症か何かにかかった覚えは?」とかなんとか
執刀医に尋ねられたのですが、そんな記憶はありませんでした。

その間に、夫の方も赤ちゃんと無事に対面出来ていたようですが、
息子は、すぐにNICUへ移されて、
保育器に入れて貰ったようです。

私は、術後の疲れと、
お腹を切って開いたために、その晩は発熱もあり、
術後は、かなりしんどく、個室で呻いていました。

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